令和3年 高専→東京大学編入体験記 | 高専テクノゼミ現役講師による大学編入体験記

自己紹介

こんにちは、高専テクノゼミで講師をしております、徳山高専卒で東京大学社会基盤工学科に編入した、そうたと申します。今回は私の東京大学の編入体験記を紹介させていただきます。まず、私の簡単なプロフィールを記載しております。

在学高専・学科:徳山高専 土木建築工学科

得意科目:数学

苦手科目:英語

趣味:ファッション

高専での順位

1年:4位

2年:5位

3年:4位

4年:3位

5年:12位

高専からの大学編入で東京大学を選んだきっかけ

 

 私は東京大学の社会基盤学科に編入しました。私は徳山高専で、建築や土木のことを学んできたので、その知識をさらに深めたいと思い志望しました。社会基盤学科では、特定の範囲にとらわれず、私が徳山高専で学ぶことのできなかったことや、幅広いことが学べるプロジェクトがたくさん用意されています。幅広い経験や学習をすることができる点にも魅力を感じ、東京大学の社会基盤学科を選びました。

 高専から他の大学に編入する場合は、基本的に3年次に編入し、2年間学習することができます。東京大学では3年次に編入しますが、他の大学と違い、教養学部の授業を受ける必要があるので、3年間学習することができます。教養学部では、前期課程である様々な科目を勉強することができます。

高専は専門に特化しているため、高専では勉強する機会のなかった科目や、専門以外の科目も履修することが可能です。私は東京大学のこの制度にも興味を持ちました。自分の専門以外の勉強をすることで、視野を広げる良いチャンスだと考えたからです。

 このように東京大学に編入することによって、将来への選択肢が増え、今まで知らなかったことを数多く知ることができると考え、東京大学を選びました。

 

東大編入の併願校とその理由

 私は、横浜国立大学を併願していました。私は高専5年生でコンクリート工学研究室に所属していました。横浜国立大学のコンクリート研究室は、様々なことを実践的に学べるというところに興味を持ちました。また、学科では、海外への現場見学を数多く実施されているところにも惹かれました。

 

高専から東大編入の教科別試験対策法

 

 ここからがメインになりますが東京大学編入の対策についてです!

 東京大学 社会基盤学科の編入試験は一次試験で数学、英語、二次試験で面接があります。一次試験に合格すれば、二次試験の面接を受けることができます。

1次試験(筆記)

 

英語

  

 和訳、英訳、長文が出題されます。毎年テーマがバラバラで傾向はないと感じました。

 自分の受けた試験は、和訳と長文がコロナ関係、英訳が量子コンピュータについてでした。和訳と英訳は、長文の中に線が引いてあり、そこを訳していきます。和訳と英訳は量が多い上に内容も難しいです。工学的な内容が多いため、普段から工学の英語新聞や雑誌を読み、和訳や英訳の練習をすることをお勧めします。私は、科学の雑誌や英語の新聞を読み、和訳したり音読したりしていました。長文は内容は難しいですが、問題はそれほど難しくはないと思います。しかし、工学的な内容なので慣れておく必要があると思います。

 

数学

 

 毎年、大問1で微分方程式、大問2で確率統計、大門3で複素数、大問4で線形代数が出題されています。

私が受けた年は、

大問1(微分方程式):今までは簡単でしたが、2021年から難しくなったと感じました。

大問2(確率統計):条件付き確率で問題数が非常に多かったです。

大問3(複素数):複素数の表示、複素積分、写像など色々出題されました。

大問4(線形代数):n次行列が与えられて、固有値、固有ベクトル、行列式の値、逆行列などを求めました。

 

 問題集などは早めに終わらせて、過去問を解きましょう。東京大学の数学試験の雰囲気を早めにつかんでおくべきです。問題集だけでは、対処できない部分もあります。他大学の過去問も解いたり、大学院入試の過去問なども解いて自信をつけましょう。確率統計や複素数、線形代数はマセマの参考書をしっかりと読み込んでから問題集を解いたり、過去問を解いたりすることをお勧めします。

 

 また、過去問は3〜5年分見たり解いたりせずに残しておくことをお勧めします。本番と同じように模試として解くべきです。静かな場所で本番と同じ時間にスタートし、制限時間をきちんと守って模試に取り組みましょう。何回か模試をやっておくことで、本番で過度に緊張したりすることがなくなったり、時間配分を適切に行うことができるようになります。

 

2次試験(面接)

 ​​​​1次試験に合格した20人が受けます。学科関係なく20人に絞られると思います。7問に対し、消極的に答えると落ちるそうです。

 絶対に聞かれるのは志望動機だけだと思われます。他の学科に合格した人は、卒業研究について聞かれたり、試験の出来について聞かれたりしています。何を聞かれても焦らないようにするために、色々な質問に対して答えることができるようにしておきましょう。

 私は志望動機と事前に送った志望調査票に基づいて色々聞かれました。

 

 志望動機は志望調査票に書いたことに沿って言えば問題ないと思います。志望調査票には高専で学んだこと、大学で学びたいことを書きます。志望調査票に知識が曖昧なことを書いてしまうと、しっかりとした返答ができないと思います。質問に対し、自分が自信を持って答えることができる内容を書いておきましょう。志望調査票について聞かれた時の準備をきちんとしておくべきです。

   

  

  

  

各試験対策のスケジュール

4年5月

 数学の問題集(編入数学徹底研究など)やTOEICの勉強をスタートさせました。

・4年後期

 定期試験にも力を入れました。また、TOEICの勉強を本格化させました。

春休み

 数学の問題集やTOEICを終わらせました。英語は、東大の試験に向けて、英訳や和訳の練習をスタートさせました。 

5年4月

 過去問を古い順に解き始めました。解き始めるタイミングとして遅いと感じたため、春休みから解き始めることをお勧めします。

・5年5月〜

 模試形式で余らせておいた過去問を解き始めました。実際の本番のように解いてみることで、今の自分には何が足りないのかが分かり、とても良いと感じました。

・当日

 雨だったため、タクシーで試験会場に向かいました。真夏で暑く、試験会場に到着するまでに体力を使用してしまってはいけないので、楽に試験会場まで向かうことをお勧めします。

高専から大学編入を考えている皆さんへ

 高専から大学編入に向けて、私は​​​モチベーションの維持が一番大変だと感じました。私は、東京の街並みがとても好きで、いつか絶対に住みたいと思っていました。そこで、東京を散歩するYoutubeの動画を見たりすることで自分のモチベーションを高めていました。みなさんも勉強に集中できなかったり、疲れてしまう時があると思います。そんな時に自分のモチベーションを高めてくれるものを見つけたほうがいいと思います。

 また、一緒に頑張る友達を作りましょう。私は時々、一緒に大学編入を目指している友達と勉強したり、現状報告などを行っていました。一人で篭って勉強しすぎてしまうと、身体や心の調子に良くありません。ぜひ、仲の良い友達と励まし合いながら勉強していきましょう。 

 そして、滑り止めはきちんと受けておいたほうが良いと思います。私は、横浜国立大学と東京大学しか受験しておらず、横浜国立大学は不合格でした。横浜国立大学は専門と数学、東京大学は数学と英語の試験のみであったため、物理の勉強をしていませんでした。物理の勉強をすれば色々な大学を受験できます。時間に余裕のある方は、物理の勉強をすることをお勧めします。

 頑張れば結果は必ずついてくるはずです。負けずに頑張ってください!

Follow me!